phebusのCOW NUBUCK JACKETが入荷しました。

S26NJ05C
COW NUBUCK JACKET
BLACK
size 4 / 5
JPY198000
2024年に産声を上げた phebus。
まだ歩みを始めたばかりのブランドでありながら、その存在感は静かに、しかし確かに輪郭を描いています。
1シーズンに展開されるコレクションアイテムは決して多くはないですが、
その“少なさ”こそがphebusの美学であり、
ひとつひとつのアイテムに注がれる素材選定、加工への執念、そしてものづくりに対する純度の高さは、圧倒的という言葉が相応しい。
ミニマルでありながら、決して無機質ではない。
削ぎ落とされたデザインの奥には、素材が持つ本来の表情、
緻密に計算された仕立ての精度、そして着る人自身の個性が自然と浮かび上がる“余白”が存在しています。

phebusのプロダクトに触れると、
随所にアルチザン的な要素を感じ取ることができる。
しかしそれは、伝統や技巧を誇示するためのものではありません。
クラフトマンシップを背景に持ちながらも、決してその枠に収まることなく、
現代的で洗練された佇まいへと昇華されています。
単なるアルチザンブランドでもなく、
単なるミニマルブランドでもない。
phebusは、その曖昧な境界線の上に立ち、
「装うことの本質」を静かに問いかけています。
多くを語らず、強く印象に残る。
それがphebusというブランドです。

S26NJ05C
COW NUBUCK JACKET
BLACK
size 4 / 5
JPY198000
今シーズン、phebus世界観とものづくりへの姿勢を最も純度高く体現しているのが今回入荷したCOW NUBUCK JACKET。
一見すると静かで抑制の効いた佇まい。
しかし、その奥にはphebusが大切にする素材選び、加工への思想、
そして完成に至るまでの確かな工程が凝縮されています。



本作において、特筆すべき特徴は大きく二つ。
まず一つ目が、使用されている原皮そのものの選定です。
phebusが本作に採用したのは、
パキスタン産のカウレザー原皮の中でも、表面状態が極めて美しいもののみ。
それらを厳選し、鞣し工程へと進めています。
「パキスタン」と聞くと、レザーの産地としてのイメージを持たない方も多いかもしれません。
しかし実際には、パキスタンは世界有数の原皮生産国として知られています。
その背景には、イギリス統治下時代に急速に進んだ近代産業化があります。
現在では世界第4位の綿花生産国であると同時に、
原皮生産は同国を代表する重要産業の一つとなっています。
さらに近年、パキスタンは世界中のラグジュアリーブランドの皮革製品を数多く手がける生産拠点へと成長ししました。
高級ブランドを相手にするため、世界でも屈指の厳格な環境基準を設け、徹底した検品体制を構築。
その積み重ねによって、一大産業として確立していきました。
多くのトップブランドの生産を担う中で、職人たちの技術は磨かれ、
現在では品質・安定性ともに世界トップクラスの皮革生産国として確固たる地位を築いています。
phebusは、
そうしたパキスタン産原皮の中から、さらに目利きによって選び抜かれた牛皮のみを使用。
素材の持つポテンシャルを最大限に引き出すための、極めて純度の高い選択と言えるでしょう。


特筆すべき二つ目の特徴は、
レザーを限界まで薄く漉いているという点にあります。
COW NUBUCK と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、
重厚で、力強く、存在感のあるレザーではないでしょうか。
実際、本作も視覚的にはその印象を裏切りません。
マットで奥行きのある表情は、確かな重みと品格を感じさせてくれます。
しかし、袖を通した瞬間、その印象は覆されます。
画像からは想像できないほど、軽やかな着心地。
レザー特有の“着られている感覚”はほとんどなく、
一枚仕立てのコットンブルゾンやナイロンブルゾンと同等、
あるいはそれ以上に軽快な感覚で身体に馴染みます。
レザーアウターを所有している方であれば共感いただけると思いますが、
重厚なレザーは確かに魅力的ですが、
その反面、着用できる季節が限られてしまうという側面も持ち合わせています。
本作は、その常識を心地よく裏切ります。
極限まで薄く漉かれたレザーによって、
春先や秋口といった端境期にも自然に手が伸び、
シーズンをまたいで長く着用できる一着へと仕上げられています。
軽さゆえに身体への負担が少なく、
長時間着ていても疲れにくい。
日常の中で無理なく選べるレザージャケットであることも、
このCOW NUBUCK JACKETが持つ大きな魅力のひとつです。

余談となりますが、
本作を語る上で見逃してほしくないのが裏地の存在です。
レザーブルゾンというと、どうしても表地の質感や加工に目が向きがち。
しかし COW NUBUCK JACKET では、内側にもブランドの美意識が静かに宿っています。
多くのレザーブルゾンが黒の無地裏地を採用する中、
本作ではあえてクラシカルなストライプ柄を取り入れています。
それは単なる装飾ではなく、明確な背景と文脈を持つ選択。
紳士服の世界には、長く受け継がれてきた美学があります。
外側は階級や品位を示すため、極めて保守的に。
内側は個性を表現するための、静かで自由なキャンバスとして。
この思想は、19世紀後半の英国におけるテーラードジャケット文化に端を発し、
現代に至るまで、紳士服の根幹として息づいてきました。
phebusは、その伝統をレザーという素材の中に巧みに落とし込んでいます。
ボタンを開けた瞬間に現れるストライプは、着る人だけが知るささやかな愉しみであり、
同時に、ブランドが大切にする奥行きと教養を物語るディテールでもあります。
レザーの持つ無骨さの中に潜む、クラシカルな表情。
そのコントラストこそが、この一着を忘れがたい存在にしているのかもしれません。




シルエットは、程よくゆとりを持たせた大人びたリラックスフィット。
身体のラインを強調することなく、
着る人の所作や佇まいを美しく見せるバランスが意識されています。
デザインの軸となるのは、ミニマルなスタンドカラー。
首元を立体的に見せつつ、全体の印象を引き締め、
前を閉じた際にはシャープで凛とした表情を生み出します。
主張しすぎることなく、しかし確かな存在感を残すスタンドカラー。



また、このジャケットの魅力は、襟の表情を自在に変えられることにもあります。
基本はスタンドカラーとして凛と立ち上がる首元ですが、
襟を軽く倒すことで、あたかもテーラードジャケットのような印象に変化します。
立てる・倒すの二通りの着こなしを楽しめることで、
スタイルやシーンに合わせて表情を調整できるジャケット。
こうした小さなディテールの自由度こそが、
phebusのものづくりにおける思想を物語っています。
一見ミニマルでありながら、着る人の個性や所作を受け止め、
さりげなく多様な表現を許容するデザイン。
それが、このジャケットの大きな魅力のひとつです。




phebus - COW NUBUCK JACKET
phebus - HEMP KNIT ZIP-UP JUMPER
ssstein - COTTON SILK OVERSIZED PLACKET SHIRT
ssstein - EASY WIDE TROUSERS(2/60 WOOL GABARDINE)
ssstein - LEATHER SLING BAG
170cm、標準体型でサイズ4を着用。
程よくオーバーサイズ感があり、肩周りや腕回りに余裕を持たせたシルエットは、
リラックスした着心地と大人びた佇まいの両立を可能にしています。
個人的に ssstein を好んで着用することが多いのですが、
本作は素材感とサイズバランスの相性も申し分なく、
日常のワードローブに自然と取り入れられる感覚があります。
何より袖を通すと、他のブランドではまず見られない、
phebusならではの徹底したこだわりを感じられます。
レザーの選定から仕上げまで、細部に宿る思想や手仕事が
着る者に静かな説得力をもって伝わってきます。
日常のスタイルを格上げする一着として、
ぜひ一度袖を通して、その存在感と着心地を体感していただきたいジャケットです。
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session
福岡市中央区大名1-2-9 1F
0924064550
13:00 - 19:00
最新情報はinstagramからご覧ください
@session_fukuoka
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